私ってバカだな…って思った。
そんな時、ふと昔のことを思い出した。
知人の横さん
お坊ちゃまです。
育ちが良いのだろうな…ということがすぐわかる。
育ちが良い方って、良くも悪くもゆったりしてる。
その横さん。
大好きな彼女がいた。
横さん社会人、彼女は大学生。
横さんから見ると、不器用で可愛くて放っておけないんだって。
彼女が就活の時のこと。
彼女は真剣に就活をしていない。
横さんは別に彼女はバリバリ働かなくていいと思ってるけど、就活はちゃんとやりなよ。というお考え。
横さんは、
「彼女、要領が悪いんだよ、ESは的をはずしてるし、面接も進んでないから求められてる答えを伝えられてないんだと思う。」
と。
横さんて頭いいのよ。
横さん、上手くいってない彼女を見ていられない。
名のある企業の一般職のエントリー。
まず、ESは横さんが添削。
そして、ウェブでの一般常識テストは横さんが影武者になりテストを行う。
ん?
影武者になり、テストを行う?!!!!
私、すごいびっくりした!
「え?そんなこと…いいの?!」
「え?みんな普通にしてるでしょ、カメラ付いてるわけじゃないし。
お金出してでも頭いい人に回答してもらった方が先にすすめるじゃん?」
と。
…
…
横さんは名のある大学。
わかりますか?
不正といっちゃぁ不正なのよ。
でもね、バカ正直にバカがテスト受けても受かるわけないの。
こうやって、人脈と頭を使った人が勝ち取っていくの!
私、この話し聞いた時、私って本当にバカ。
自分の力なんてしょぼい。
周りの力を借りるという発想すらない。
彼らとは同じ土俵にさえ立てないんだ…。と。
動揺する私に横さん、
「影武者でテスト受けることと、ESを書いてあげること、何が違うの?本人が清書したESならオッケー?
じゃぁ、ウェブも隣で回答言って本人が入力すればオッケー?」
もういいよ…
私がバカなだけ😂
こうやって、バカ正直はチャンスをなくし、ただのバカのままなのだ。
さて、その後の話。
横さんのスパルタで、彼女は無事有名企業の一般職に内定。
でも、まさかの社会人になったら早々に会社で素敵な男性を見つけ、横さんに別れを告げたのだ!
横さん。
本当にうなだれてた😅
「俺が内定出させたみたいなもんだよ!あいつ自身だったら絶対内定なんて貰えなかったんだよ!
俺のおかげなんだよ?!」
と。
そうだよね、内定貰えてなかったら、新しい彼とも出会えなかったよね。
頭の良い横さんの指導で内定をもぎとり、素敵な新しい彼を見つけた彼女。
彼女が一番"あたま"がいいのだろう。