前の会社の隣の係の話である。
30後半独身バリキャリのお姉様がいた。
営業だったが、私の部署に異動してきた。
私の部署は内勤部門。バリバリ働いてたお姉様にはかなり物足りない部署だったはず。
仕事がめちゃくちゃできるので、事務はすぐ終わる。
営業をやってきたので、わけわかんない使えない営業の指示はばっさり切る。
見てて爽快だった。
しかし、このお姉様の上司がちょっと曲者だった。
出世できずくすぶってる感がある方で、とにかく口が悪く、態度がヤンキー。
ミーティングではこの上司がオラオラですすめても、お姉様がそれは違う!と反対意見を言い、よく対立していたらしい。
部下たちにとっては、オラオラ上司は怖いのでなかなか反論できないから、お姉様が言ってくれありがたいと思っていた。
ある日のミーティング。
ミーティング後、オラオラ上司が部屋から思いっきり扉をバンっと開け出てきた。
みんなびっくり!
椅子にドスンっ!と座った。
後から課員が出てきた。みんな表情が暗い。
後日、何が起こったのか教えてもらった。
お姉様が上司の意見に反論したところ、
「女は黙ってろっ!」
と上司が吠えたそうな。
あー…それ言っちゃいけないことワードじゃないか?
その場で聞いていたみんなドン引き。
言われたお姉様は、大人ですね、
「黙れ。と言われるとは思いませんでした。」と一言だけいったそうな。
しかし、お姉様。黙っちゃいない。
なんせ、バリキャリですからっっ!
営業バリバリやってましたからっっ!
お姉様、社内の相談窓口へすぐ連絡。
パワハラを受けている。と訴えたそうな。
そして、支社長によるヒアリングがあり、上司へは厳重注意がされた。
その後2人はほぼ話さなくなった。
そして翌年。
上司は降格。
お姉様と同じポジションとなった。
この件1つで降格になった。とは思えやいけど、社内窓口へ相談されたことはすごく大きかったと思う。
しかも、女は黙ってろ!って…
昭和的発言!
あれから5年以上経っている。
まさか令和の時代に、「女」を理由に怒鳴りつけるひとなんていない。と思いたいが…心の中では何考えてるかわからないからね。
口には出さないようにしてもらいたい。